ABU’s blog

世界競馬場めぐりと旧街道を行くの続編

世界競馬場めぐり 第13回 今昔ローレルパーク競馬場

今週はボルチモア郊外、メリーランド州のローレルパーク競馬場です。プリークネスステークスで有名な同州のピムリコ競馬場との姉妹競馬場ですが、これまで何度もオーナーが変更して、その都度様々な変革がおこなわれている競馬場だそうです。ただアメリカの競馬場にありがちな併設カジノはありませんでした。

現在のローレルパーク競馬場は先週のサラトガの盛り上がりと比べると大幅に見劣りするおとなしい小さな競馬場です。規模的には金沢競馬場くらいの感じ。コースも普通。強いて言うならヨーロッパからの出走馬が少ない印象でした(デラウェアが多いのか?)。

しかしここはなんといっても往年の国際招待競争・ワシントンDCインターナショナルが開催されていた競馬場です(定着したものでは世界初)。日本からもタケシバオースピードシンボリらが出走した歴史があります。壁にかつての栄光をしのばせる勝負服の展示がありました。その中の一つにソ連の勝負服が。当時の国家代表としての勝負服でしょうか。国内競馬では個人資産を認め合い国でどのような形で競馬をおこなっていたのかは非常に興味深いです。ちなみに勝負服は赤ではなく青でした。

他に特徴としては屋内型のパドック。レース前に出走馬がやってきて、鞍をつけたりするところを間近で見れます。このタイプは初めて見ましたが、日差しを避けられるので、夏はよいかもしれません。

食事は充実していないし、ギフトショップもありませんが、開催日は多いのでこのような競馬場もしっかり継続してほしいものです。