ABU’s blog

世界競馬場めぐりと旧街道を行くの続編

世界競馬場巡り 第15回 哀愁のハラーズ競馬場

今回はいつもと違いハーネス競馬場。繋駕速歩競走として日本で最後に馬券販売を伴って開催されたのが1971年とのことなので、これは海外でないと観られない競馬です。カナダでは平地競走より人気があるとか。

フィラデルフィア国際空港からほど近い位置のハラーズ競馬場はカジノ併設の競馬場です。カジノも競馬場も人はまばら。田舎の公営ギャンブルとパチンコ店が一緒になったような雰囲気です。

レースも粛々とおこなわれるのですが、売上規模は極小です。最も売れている単勝のトータル売上が10000ドルいかないので、売れていない券種なら簡単にオッズを動かせてしまいます。

今回初めて知ったのですが、ハーネス競馬には歩容の違いでペース(側対歩)とトロット(斜対歩)の2種類があり、両方を走る馬はいないとのこと。確かにレースでも両方がありましたが、予想にどう活かせば良いのかはさっぱりわかりません。

レースはすべてコース1.5周の1マイル戦。先導の車に各馬がついて行き、向こう正面で車がスピードを上げることでスタートになります。1周目3角までに隊列が決まり、ここで外になってしまうともうどうしようもありません。2周目2角あたりからまくり合いがはじまり、4角は広がって直線に向きます。ごくごくまれに内差しが決まることもありますが、車輪がついて横幅が広いので期待はしない方がよいようです。

無料のテレビ付き座席もたくさんあり、他の競馬場で勝負している方もたくさんいました。

今後のハーネス競馬の行く末が心配になる雰囲気でしたが、次は人気のあるメドーランズ競馬場も調べてみたいところです。