ABU’s blog

世界競馬場めぐりと旧街道を行くの続編

世界競馬場巡り 第19回 現存最古のフリーホールドレースウェイ

東海岸シリーズの最終回はニュージャージ州のフリーホールドレースウェイ。アメリカには古くから数多くの競馬場がありますが、現存する中で最古のものはここのハーネス競馬。1830年に開場しているので、大塩平八郎の乱よりも古いことになります。有名なサラトガ競馬場南北戦争後の1865年からなので、だいぶ先輩になります。もっともそれ以前から多数の競馬場はあったようです。

現在のフリーホールドレースウェイはスポーツブック、サイマルキャスト(他場販売)もおこなっており、どちらかというとそちらがメインの印象。ただ意外とハーネスにも賭けてレースを見守っている人も多いのは印象的でした。


レースはすべて周回二周・1マイル戦なのですが、スタートしてからコーナーまでが非常に短いコース形態で、基本的に1枠から順に隊列が組まれる内絶対有利の競馬場です。もちろんオッズも内に偏るのですが、2周目からのまくり合いで思いのほか前がたれると大荒れになるようです。

競艇の内枠有利と、競輪のラインの理論の複合と考えると、双方のファンの人はより楽しめるかもしれません。

ただし三連単にドカンと突っ込むと、平気でオッズが動くレベルの売上ですので、賭け方は難しいです。

高齢者のファンが多い平均的なハーネス競馬場。最古を感じさせるものは特に何もありませんでしたが、これからも末長く続いてほしいものです。