ABU’s blog

世界競馬場めぐりと旧街道を行くの続編

世界競馬場巡り 第7回 ~ベルモント競馬場「平日」開催~ (2016年10月2日)

さて久しぶりの海外競馬はNew Yorkです。
郊外のQueensにあるベルモント競馬場は言わずと知れたBelmont Stakesの開催地です。
アメリカでも最大規模の競馬場で、Breeder’s Cupも4回開催しています。
他の人の観戦歴を見る限りでは電車(Long Island Rail Road)が乗り入れており、そこから専用通路で行けるとのこと。東京競馬場正門前駅のようなイメージです。
今回は平日に時間が取れたので、地下鉄から電車と乗り継いで行くことにしました。

海外競馬ではよくあることですが、平日開催の競馬は非常に閑散としております。
そしてここは車社会アメリカ。とんだ落とし穴にはまってしまいました。

まず地下鉄から電車の乗り換え駅のJamaica駅につきましたが、ベルモント競馬場行きがよくわかりません。
駅員に聞いてみると、1日2本だからもう終わったとのこと。
バスかタクシーだと言われましたが、バス停もよくわからず困りました。
電車の最寄駅からはおそらく2キロくらいなので、そこから歩くかタクシーを捕まえることにしました。
Jamaicaから二駅のQueens Villageはただの田舎の駅で、バスもタクシーも駅前にはありません。人通りもまだらですが、行くしかないため歩くことにしました。
このあたりの住民は90%以上黒人のようです。迷子になったらどうなるのかわかりませんが、信じて進むのみです。
住宅地を1キロほどいくとBelmont Park行きのバス停を発見。なんとかたどり着くことができました。

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平日の競馬場は廃業直前の地方競馬場くらいの人の入りです。
周辺は黒人しかしないのに、なぜか競馬場の人は白人、ヒスパニック、黒人のおじさんがバランス良く遊んでいました。車で来場するのがスタンダードのようです。

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新聞を買って予想しますが、レースによって発売馬券が異なります。
5頭立て、7頭立てなどが多く、基本は馬単三連単で、馬連・三連複は多頭数にならないと発売しないようでした。
場内のテレビでは全米の他の箇所の競馬も中継しています。
本馬場入場時のファンファーレをおじさんはひとりで演奏しているのが印象的でした。

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お目当てのセクレタリアト銅像パドック中央のため近接撮影はできず。
6時前の9レースが最終レースでした。

帰りはBelmont Park発のバス(Q02)がJamaica行きなのでこれに乗りました。
どうやらこれは競馬開催とは関係ないようで、普通に15分おき。夜中も30分おきに出ている路線バスです。
乗降客はほとんどが周辺の住民です。地下鉄と同じメトロカードが使えて便利です。
Jamaicaに到着しましたが、ここはバスのターミナルステーションで、電車や地下鉄の駅は全く別のところでした。Jamaicaは非常に活気のある商店が多い大都会です。いたるところで叩き売りの声が聞こえてきます。イメージ的にはアメ横か東南アジアの街のようです。街行く人はもちろん90%以上黒人です。
始めての人が駅からバスのターミナルまで歩くのは少し難しそうです。Q02の途中の停留所には、地下鉄Fラインの終点であるJamaica179 Stもあるので、ここからバスに乗るのが一番わかりやすいかもしれません。

New Yorkと言えど一歩郊外にでれば車なしではなにもできない土地でした。
治安の問題もあるので次回からアメリカ競馬は車で来場することとします。