ABU’s blog

世界競馬場めぐりと旧街道を行くの続編

旧街道を行く 第1回~大田区は23区で一番大きい~ (2012年11月3日)

政治・外交・経済・福祉と問題山積みの2012年日本。
まさに「きな臭い世の中」になってきたと言えるでしょう。
かつてこの国の人々は世情に不安を抱えると、願かけに巡礼の旅を廻るのが常でした。
というわけで、本年より「お伊勢参り」をスタートすることにいたしました。
なお参考文献は「東海道中膝栗毛」のため、目的は各地のうまいもの・おもしろいものの見聞です。(すでに趣旨が違う)

今回のルールは以下の通りです。
1.徒歩
2.宿泊はかつての宿場町であること
3.目標は3カ月に一度実施
4.天候・仕事などのやむをえない事情ではこの限りではない

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初回は日本橋からのスタートです。
午後2時にスタートし銀座を抜け第一京浜を南下。
しばらく歩くと高輪の大木戸跡に着きます。
かつてはここが江戸の端であったわけです。
さらに歩をすすめると品川駅。ここで八つ山橋を渡るわけですが、
ここから少し別ルート。
京急の一駅目「北品川」の駅前に向かいます。
実はここが旧東海道品川宿第一京浜と並行するように商店街が延々立会川まで続きます。
かねてから疑問だった「品川駅の南なのに北品川」。
これは品川宿の北側に位置しているという意味だったのですね。
つまりJR品川駅はかつての品川ではないわけです。港区にあるのも納得です。
昔ながらの商店街の喫茶店で早速ビールをひっかけて、
カレーパンを食べながら南進。
青物横丁の活気、立会川の親しみやすさ共に情緒深いものがあります。

大森手前で旧東海道は終了し第一京浜に合流。
しばらくは同じような景色が続きます。
しかしそこは京急沿線下町大田区
ちょっと脇に入れば香ばしいお店は多々あります。
とりあえず夕飯を梅屋敷駅前の居酒屋「梅林」へ。
もつ煮・串焼き・焼酎たいへんおいしゅうございました。
また黒霧島ボトル1600円だったので、とりあえず木部の名前でボトルキープ。
期限は2カ月なので、お近くにお越しの方是非お使いください。

もう夜も深まりましたが、江戸時代ではないのでさらに前進。
多摩川六郷橋をわたればすぐに川崎宿です。
とりあえず今日はここに宿泊。
しかしもう1杯飲みに出たんですが見事なまでのDQNシティー。
30代には少々ハードルが高く感じてしまいました。

翌日は朝から歩くのですが、
やはり運動不足なのか昨日の足の疲れが抜けません。
20キロでこれでは先が不安です。
鶴見・新子安とかわり映えのない景色を歩いていると雨がパラパラと。
なかなか気分が乗りません。
それでも京急神奈川駅前からは旧街道を発見。
駅前にちょっとした坂道があるのですが、
そここそ広重の絵にある神奈川宿とのこと。

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かつてはここが海岸線であったということですから、
今の横浜の街は大部分海の中だったということです。
ここもだいたい5m幅くらいの道が住宅地の中を延々続いていきます。
当時をしのばせるものは寺社仏閣に少々ある程度。
普通の通学路にしか見えない道です。
歩を進めると相鉄線天王町駅前に昔ながらの松原商店街が出現。
八百屋に活気がある商店街は良い商店街だと再認識。
冷やしタイ焼きをほおばりつつ、そのまま保土ヶ谷へ。

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JR保土ヶ谷駅前が保土ヶ谷宿にて今回はここまで。
次回は平塚・大磯あたりまでは行きたいものです。