世界競馬場めぐり 第9回 オッズとはなにか? トルコ・ヴェリフェンディ競馬場
以前Mixiで書いていたものをこちらで継続。
過去のものは徐々に転載する予定です。
さて2018年の夏休みはトルコ・イスタンブール。
古代からの文明の交差点、政教分離で競馬は一応OKのPart2国。
芝とダートのどちらがメインかもよくわからない状態で、
今年も競馬に挑みます。
観光地の集まる旧市街から路面電車で30分も行かないところが最寄駅(Zeytinburnu Istasyonu)です。
現在新線を建設中ですが、とりあえず今はトラムで行くしかないようです。
最寄駅前には公園があり、ここを斜めに突っ切ります。
遊歩道のようにもなっており、なにやらオケラ街道臭がただよいます。
大通りにあたりそこからさらに進みます。
1キロも行かずに競馬場に到着。
外壁には馬の模様が描かれておりますが、古代遺跡を思わせる描き方です。
イスタンブールセンスでしょうか。吉村作治に意見を伺いたいところです。
競馬場は近くにいっても歩行者はまったくおらず、駐車場に車がたくさん入っていました。
どうやら車での来場客がほとんどのようです。
入り口で荷物チェックをうけますが、入場者には無料でボールペンが配られていました。
やさしい国です。
敷地内にはまず謎の騎馬像。
キラキラ光っていますが、特に何の説明文もなく、鞍上もだれかわかりません。
安田伊左衛門的な人かもしれません(適当)。
綺麗なので古くはないと思うのですが。
競馬新聞は全てトルコ語です。
値段もわからないため適当に出しますが、なんと2リラ(40円)!
複数紙ありましたがこれでやっていけるのでしょうか。
内容はレーシングポスト的な感じで、出走表があり別ページに成績が乗っているパターン。
ビールを飲みながら検討開始です。
平日昼開催のためか、人はゴール前にちらほらいる程度。
平日のばんえい競馬のような空気です。
コースは立派で、いたるところにロンジンの看板があります。
向こう側に見えるマンションといい、写真だけ見ると一瞬香港・沙田にもみえます。
レース内容はサラブレッドとアラブが両方あります。
基本的にはサラブレッドは芝、アラブはダートで、例外が少しあるという程度のようです。
賞金はサラブレッドの方が高めで、リーディングなどをみてもサラブレッドの方が高いようですが、
昔の日本ほどの差はないようで、アラブもいくらかランクインしていました。
今年のサラブレッドのリーディングサイアーはアメリカのVictory Gallop。
リアルクワイエットの三冠を阻んだ馬の名前にこんなところで再開するとは驚きです。
さらにVictory Gallop産駒が芝で好走しているということもさらなる驚きでした。
騎手はKaratas騎手がどうやらレジェンド・帝王のようで、
通算勝利数では図抜けています。
しかし今年はYildirimと激しく競っており、世代交代の波と戦っているようです。
さて肝心のレース。
おそろくべきはこちらのオッズ。
控除率50%の破壊力、恐るべきです。
胴元大儲け。
GABYONは単勝、IKILIは馬連ですが、これでどう買えば良いのか。
とにかく点数を絞るしかありません。
しかしこのレース。1倍台でKaratasは盛大に飛ばしてくれました。
馬券はそこそこにお土産を探索。
一応パドック脇に小さなお店があり、馬の置物がいくつかおいてあります。
トルコの魔除けと馬が一体になったキーホルダーをゲット。
帰りは海外競馬で定番となりつつあるバス。
適当に乗ってもそれなりのターミナルに着いてくれるので、
小冒険にはぴったりです。
バス停すらない乗合マイクロバスに競馬場前から乗車。
トラムの駅のトプカピが行き先に書いてあったので、まあ大丈夫だろうと乗ります。
乗ったのはいいものの、料金の払い方がわからない。値段も当然わからない。
他の乗客を見ると、運転手脇の清算箱にお金を入れています。
というか混雑しているので、その前にいた客の少年が車掌さんのごとくみんなのお金を整理しています。
私も少年にお金を渡すと、ちゃんとお釣りまでくれました。えらいぞ少年。
さてバスは住宅街の間を進むのですが、これがぐるぐるといろいろなところを遠回り。
Google mapで見る限りでは全然関係ない方向にまで大回りしていましたが、
最終的にはちゃんと目的地付近に着けました。
イスタンブールは基本的にはそんなに治安の心配はないところですが、
競馬場もそこまで大きな問題は感じませんでした。
英語は通じませんが、雰囲気は平日地方競馬場ですし、
馬券もオッズ以外は楽しいものです。
重賞や夜開催だとどうなのかは気になるところではあります。